ネコとイヌ、どちらもペットの動物としてとても人気がありますね。
ネコとイヌはミアキスという動物から派生したと考えられています。
ミアキスは現代のイタチのような姿で木の上で生活していました。
共通の祖先を持ち、近い関係にあるネコとイヌですが、ネコにあってイヌにないものとして鎖骨があります。
哺乳類の中でもイヌ、ウマ、ゾウ、ウシには鎖骨がなく、ネコ、類人猿、リス、ウサギには鎖骨があります。
鎖骨は前脚を内側に引き付ける、抱きつくような動作に大きく関わっています。
イヌやウマは木登りができませんが、ネコやリスは器用にこなします。
ウサギは木に登るイメージはあまりありませんが、木登りもできるようです。
人間の場合も鎖骨がないと、腕を細かく使うことは難しくなります。
では鎖骨がない動物にはメリットがないのかというとそういうわけではなくて、鎖骨がないことにより前脚は完全に身体の中で浮いている状態になります。
このため可動範囲が大きく広がり、衝撃を受け止めながら長距離を高速で移動できます。
鎖骨の有無によって前脚を器用に使うか、走ることに特化するかという違いが出てくるんですね。