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世界最高の探偵

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先日、映画ザ・バットマンを観てきました。

以下、ネタバレありの感想になります。

今回のバットマンは連続殺人事件の犯人を追うという、いわゆる探偵ものの要素が強くなっています。

もともとコミックスのバットマンには悪人と戦うヒーロー的な要素だけでなく、事件の謎を解いて犯人を追い詰める探偵ものの要素もあります。

ですが、映画ではバットマンのこの側面はあまり強調されてきませんでした。

今回はこの探偵要素がピックアップされていて、物語だけでなく映像も暗く、探偵小説やサスペンスの雰囲気に満ちています。

登場人物も濃密に描かれており、引きこもりのようなブルース・ウェインは今までの映画のバットマンと比べても個性が際立っています。

ヒロインのセリーナ・カイルとの付かず離れずの雰囲気も良かったです。

悪役はジョン・タトゥーロが演じるギャングのボスのカーマイン・ファルコーネが圧倒的な存在感を出しています。

この俳優さん、映画のトランスフォーマーシリーズではコミカルな雰囲気でしたが、今回は物腰は柔らかいものの危険人物のオーラが漂っています。

気になった点もあって、終盤の防波堤の破壊から、ダークナイト3部作に見られたようなパニック描写が入り、探偵ものの雰囲気が一変します。

個人的には最後まで地味な犯罪ドラマを見せてほしかったですね。

続編が楽しみですが、2作目はやはりジョーカーが悪役なのでしょうか。

2作目でジョーカーだとどうしてもダークナイトが思い浮かぶので、違う悪役で観てみたい気もします。

今まであまりなかった、リアルな人間ドラマとしてのバットマン映画が観られて、かなり満足できる作品でした。


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