哺乳類は大まかに有胎盤類と有袋類(ゆうたいるい)に分けられます。
有胎盤類は子宮の中に胎盤を作る種族で、胎盤を通して胎児との連絡を行うため長期間の妊娠が可能です。
有胎盤類には人間、イヌ、ネコ、クマなど多くの哺乳類が含まれます。
有袋類は胎盤を作らず、子宮ではなく袋で子どもを育てます。
胎盤がないため妊娠期間が短く、脳が有胎盤類よりも小さい傾向があります。
有袋類にはカンガルーやコアラ、タスマニアデビルなどが含まれます。
カンガルー、コアラ、タスマニアデビルはどれもオーストラリアに生息していますが、これには理由があって、オーストラリアが他の大陸から離れていたために有胎盤類の影響をあまり受けずに独自の生態系をつくりました。
他の地域では有胎盤類との生態系の争いに負けて、ほとんどの有袋類が絶滅しています。
もしオーストラリアが他の大陸とつながっていたら、オーストラリアの個性的な動物は現存していない可能性が高く、こんなところにも進化のドラマを感じます。