不老不死というのは大昔から現在まで文学や映画、コミックスなどで扱われるテーマです。
もともと人間は哺乳類の中でもかなり長命ですが、人間よりも寿命が長い動物もいます。
哺乳類で最長の寿命を持つのはホッキョククジラで、150~200年生きる個体がいます。
中国を初めて統一した始皇帝は、不老不死の薬をかなり積極的に探していたそうです。
不老不死に近い動物としてクラゲの一種のベニクラゲがいます。
ベニクラゲは負傷したり、水温が合わないなどのストレスを受けると、ポリプという初期の状態に戻ることができます。
これはいわゆる若返りで、回数にも制限がないそうです。
つまりベニクラゲは何度でも若返ることができるという事実上の永遠の命を持っていることになります。
ですがふつうに食べられることはあるので不死とはいえないですね。
ベニクラゲの若返りの仕組みを人間に応用する研究も行われているようです。
ぼくが面白いと思ったのは若返りのきっかけがストレスだということです。
ストレスから自分を守るために若返るという発想が興味深いですし、変化していくためには適度なストレスが必要ということなのかもしれませんね。