※ 本ページには楽天市場のプロモーションが含まれています。
先日、映画ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバーを観てきました。
以下、ネタバレありの感想になります。
前作ブラックパンサーの主人公ティ・チャラ役のチャドウィック・ボーズマンは2020年に大腸がんで43歳の若さで亡くなっており、今作では新しいブラックパンサーをどうやって確立するのかがポイントでした。
新しくブラックパンサーになるのは、多くのファンが予想していた通り、ティ・チャラの妹のシュリです。
兄の死から立ち直れずに苦しむシュリの姿が、チャドウィックが亡くなったという現実と重なります。
そのシュリもブラックパンサーになってからは吹っ切れた戦いぶりやカリスマ性を見せて、とてもかっこよく描かれています。
本作の敵であるタロカンの王ネイモアはシュリとは王族という共通点もあり、必ずしも悪役としては描かれていないのも良かったです。
またタロカンの文化の紹介も前作のワカンダほどのインパクトはありませんでしたが、丁寧に描かれています。
今作が初登場となるアイアンハートも自然に物語に関わり、ストレートな言動もあってなかなか魅力的なキャラクターになっています。
デザインがコミックス版からかなりアレンジされており、日本のアニメ的な雰囲気もありますね。
次世代のアイアンマンとして活躍が楽しみです。
全体的に緊迫感があって楽しめたのですが、気になった点もありました。
ラストシーン、ティ・チャラの元恋人であるナキアがシュリに男の子を紹介します。
男の子の名前はティ・チャラ!
ティ・チャラとナキアの間に隠し子がいたことにシュリも観客も呆然です。
今作はティ・チャラを見送ってシュリがどうやって新しいブラックパンサーになるのかという物語だと思っていたのですが、ディズニーはしっかりティ・チャラのブラックパンサーが復活する方法を考えていたんですね。
別にシュリがブラックパンサーで何の問題もないと思うのですが、この辺にディズニーの迷いのようなものを感じます。
スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明けのラストで、苗字をなぜか聞かれたレイが「レイ・スカイウォーカー」と答えたのを思い出します。
ただ、この状況を逆手にとって、シュリと2代目ティ・チャラが王位をめぐって争うというような展開があるのならそれはそれで面白い気もします。
要所で気になるところもありましたが、今作は異文化の対立と新しいブラックパンサーの誕生を描いたスケールの大きい作品で非常に楽しめました。
ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー MovieNEX【Blu-ray】 [ レティーシャ・ライト ]