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人間の身体にも頻繁に使う部位とあまり使われていない部位があります。
例えば、スマートフォンやパソコンの普及により、現代人は手の指を頻繁に使います。
対照的に現代人が特に退化している部位の1つが足の指でしょう。
足の指としての形はあっても、指が地面に付いていなかったり、思うように曲げられない方がとても多いです。
靴は指の部分で別れてはいませんし、足の指が使えなくても問題がないと思う方も多いかもしれません。
ですが、関節には身体を動かすこと以外にも重要な役割があります。
それが体重の分散です。
関節には基本的に隙間ができるため、その隙間から骨や組織にかかる圧力を分散することができます。
そう考えると、足の指が使えないことはかなり問題があるといえます。
足は身体の土台であるため、足の指の動きが悪いと、自分の体重や歩行時の衝撃を効率よく逃がすことができません。
逃げなかった衝撃は身体に負荷となって伝わり、姿勢を乱したり、腰痛や膝の痛みの原因にもなります。
実際、足の指の動きが出るだけでこうした不調が改善することもよくあります。
そのため、足の指はぼくが必ず施術する部位です。
「自分の足の指がうまく使えているかわからない」という方はタオルギャザーという運動を試してみてください。
足の指の下にタオルを置いて、指でタオルを引き寄せる運動です。
これがまったくできず、タオルがピクリとも動かない方も多く、その場合は足の指を使うことをぜひ意識してみてください。
足の指を使う運動を3つ挙げてみます。
- タオルギャザー
- つま先立ち
つま先立ちは強制的に足の指を動かすことができます。体力に自信のない方は机などにつかまって行ってください。 - 足の指で床に落ちているものをつかむ
ごみ箱に捨てるごみを床に置き、足の指でつかんで捨てると日常的に鍛えられます(笑)尖っているものなどは避けてください。体力に自信のない方は座って行いましょう。
最初はまったく指を動かすことができなくても、こうした運動を繰り返すことで器用に動かせるようになります。
また、このページで紹介しているような、装着するだけで足の指を自然に開くことができる製品も販売されています。
まったくできないということは、ポジティブに変化する余地がまだまだあるということです。
ぜひ、こうした運動を試してみてください。