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カニの横歩きの秘密:環境に合った進化と生態

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大きなはさみと横歩きが特徴的なカニ、その独特なデザインでぼくも気になる動物です。

人間も含めて、横歩き「も」できる生物はたくさんいますが、横歩きがメインの移動手段となっている動物はかなり珍しいと思います。

魚やヘビも横への動きを推進力にしてはいますが、移動自体は前方ですし、カニのように常に真横に移動するわけではありません。

カニが横に移動する理由はいくつかの要因が考えられますが、大きな要素としては安定性が挙げられます。

前方への動きは身体を大きく浮かせる必要がありますが、横方向ではそこまで身体を浮かす必要はなく、砂場や岩場での安定性が向上します。

重心が低いためエネルギーの効率も良さそうです。

もう1つの理由は回避行動です。

障害物の多い場所では、敵から逃げる際に直線上で逃げるよりも、横にある岩の影や海藻などに隠れた方がうまく逃げられそうです。

また、横に移動することで広範囲を短時間で探査できるという利点もあります。

カニは動物の分類としてはエビや、ザリガニ、ヤドカリに近い種族です。

特にヤドカリとは非常に近い関係にあり、タラバガニやハナサキガニは生物学的な分類ではヤドカリに含まれます。

これは、別々の生物が同じような環境で同じような姿に進化する、収斂(しゅうれん)進化にあたります。

簡単にいうとヤドカリがまねをするくらいに、カニの姿は効率的ということになります。

ヤドカリの動きは前進がメインですが、タラバガニやハナサキガニは、カニの姿だけでなく横歩きもまねをしているのはなんだかかわいらしいですね。

ただ、タラバガニの動きを見ていると、真横というよりは斜め前に動いていることが多い気もします。

カニは世界中のさまざまな海に生息しており、水中や水辺の複雑な地形に非常にうまく適応した動物といえます。

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