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ネコは一般的に水が苦手といわれています。
ですが、水を怖がらないネコもいますし、同じネコ科のトラは6~8kmの河幅を泳いで渡ることもあるそうです。
「ネコは水が苦手」というイメージはイエネコから来ている部分が大きいです。
イエネコは人間と一緒に暮らすネコのことで、日常的に使う意味での「ネコ」ですね。
イエネコの対義語はヤマネコで野生のネコです。
もちろんイエネコも最初から人間に飼われていたわけではなく、ヤマネコの飼育から始まりました。
イエネコのルーツはDNAの解析によってリビアヤマネコというヤマネコだと判明しています。
リビアヤマネコは砂漠に住んでいるため川や湖になじみがなく、そのためイエネコも水が苦手といわれています。
また砂漠に住んでいるため毛が水に濡れることを想定しておらず、そのためイエネコの毛も油分が少なく濡れても乾きが悪いです。
リビアヤマネコは水分も水を直接飲むのではなく、食料から摂取することが多く、この点もイエネコに受け継がれているといえます。
リビアヤマネコは砂漠に住んでいますが、他の多くのヤマネコは森林に生息しています。
そのためヤマネコの餌には魚や水鳥も対象に入るため、多くのヤマネコは水を怖がらない傾向があります。
泳ぎが得意なトラも森林や湿地に生息するため、やはりネコと水の関係は環境的な要因に大きく左右されるようです。
一般的にヤマネコはイエネコよりも身体、特に胴体が大きく、四肢は短いです。
ですが、リビアヤマネコの写真を見ると、ヤマネコというよりはかなりイエネコに近いデザインをしています。
リビアヤマネコは現存していますが、ネコと人間の共存関係にとても大きな影響を与えた種といえます。