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札幌市では市街地に現れるクマが問題になっています。
攻撃的な印象もあるクマですが、同じクマ科のパンダは動物園ではとても人気のある動物です。
ぼくが疑問に思ったのは、「パンダはクマに襲われないのかな?」ということです。
中国にはパンダ以外にも、日本でも馴染みのあるツキノワグマやヒグマが生息しています。
よく動物園の映像で見る、パンダが座り込んで竹を食べる姿はとてもかわいらしいのですが、クマに襲われたらとても勝ち目はなさそうに見えます。
でも、実際はパンダがクマに襲われることは極めて稀なようです。
なぜでしょうか?
パンダは中国の全土にいるわけではなく、四川省などの一部の地域の竹林に生息しています。
竹が主食なので竹林に住んでいるわけですが、硬い竹を好んで食べる動物はかなり珍しいです。
通常の森林と比べて竹林は、クマの餌になりそうなウサギやキツネ、リスといった小型哺乳類や果物が少なく、クマにとってあまり魅力のない場所といえます。
そのためパンダとクマはある程度住み分けができている可能性があります。
また、体格的にもパンダはツキノワグマと同じくらいの大きさがあり、遭遇した場合、クマにとってもリスクのある相手であることも確かです。
このようにパンダにとってクマはあまり脅威ではないようです。
パンダの天敵はやはり人間のようですね。