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ミーアキャット、動物園でも大人気の動物です。
大きな目と何となく笑っているような表情が印象的ですね。
仲間たちと走り回ったり、立ち上がってまわりを見渡したりとその動作もいちいちかわいらしいです。
でも、知名度の割にミーアキャットという動物の位置づけや生態はあまり知られていないのではないでしょうか。
今回のブログではミーアキャットについて詳しく掘り下げてみたいと思います。
ミーアキャットは名前にキャットとついていますが、ネコにはあまり似ていませんよね。
確かに大きな目はネコを思わせますが、長い胴体や後ろ脚で立ち上がる姿はネコとはちょっと違った印象を受けます。
ぼくは最初ミーアキャットを見て、イタチやカワウソの仲間かなと思ったのですが、実際は、ミーアキャットはマングースの仲間です。
生息地
ミーアキャットはアフリカ南部の乾燥した草原や砂漠地帯に広く生息しています。
水が少なく高温の過酷な環境によく適応した動物です。
生態
どこかお気楽な雰囲気を漂わせているミーアキャットですが、実は役割分担のあるグループで生活する非常に社会的な動物です。
・社会的な動物
ミーアキャットの群れは、ほぼ同数のオスとメスで構成される10~30匹で成立しています。
支配権を持つオスとメスがリーダーであり、一般的にはメスのリーダーの方がオスのリーダーよりも地位が高いです。
このペアの指揮下で、狩りの担当、子育ての担当、見張り担当といった役割分担があります。
・集団での子育て
繁殖はグループの中で支配権を持つオスとメスのみが行うことが多く、狩りを担当する個体がえさを見つけ、ヘルパー役の個体が子どもにえさを与えたり、子どもの身体を温めます。
つまり、ミーアキャットはグループ全体で協力して子育てを行っています。
・立ち姿勢
ミーアキャットといえば、独特の立ち姿勢で周囲を見渡す姿が有名です。
ミーアキャットは非常に警戒心が強く、グループの見張り役が常に周囲を警戒しています。
後ろ脚で立ち上がる姿は、遠くを見渡しているんですね。
見張り役は通常、食べ物を探しているメンバー全体を見渡せる高い場所に立ちます。
石の上や低木の頂上などがよく利用されます。
そして、 危険を察知した場合は、特定の鳴き声を使って警報を発します。
高い場所に陣取るのは、ミーアキャットにとって脅威であるタカやワシのような猛禽類を発見しやすいからというのもあるでしょう。
・巣作り
ミーアキャットは、地下に複雑なトンネルに分かれた巣を作り、そこで生活します。
長い前脚の爪を使ってトンネルを掘るのが得意で、隠れ場所や寝床として利用します。
・学習能力:
ミーアキャットは高い学習能力を持ち、若い個体に狩りや毒のあるえさの取り扱い方法を教えることが観察されています。
これは親や他の成獣が幼いミーアキャットに食べ物を与えるときに見られます。
「ミーアキャット」という名前
「ミーアキャット」という名前の由来は、南アフリカのアフリカーンス語(オランダ語から派生した言語で、南アフリカ共和国の公用語の1つ)にあります。
前述のとおり、ミーアキャットはマングース科の動物であり、ネコではありません。
名前に「キャット」が付いているのは、姿勢や動作がネコを連想させるためかもしれませんが、直接の関係はありません。
また、「ミーア(meer)」はオランダ語で「湖」を意味します。
つまり、ミーアキャットを直訳すると「湖に住むネコ」となります。
ただし、ミーアキャットは水辺には住んでおらず、この名前がどのようにしてミーアキャットに適用されたのかははっきりしていません。
つづりは違いますが、オランダ語の「ミーア」(mier)には、「アリ」という意味があります。
ミーアキャットの役割分担に基づいた集団生活や穴の中で暮らす生態は、どこかアリを連想させるものがあります。
ひょっとすると「アリのように行動するネコ」という意味なのかもしれません。
ただし、ミーアキャットの役割分担はアリほど厳格なものではありません。
時には成長してきたオスやメスが、支配権を主張して争いが起きることもあります。
まとめ
ミーアキャットは、社会性の非常に高い、集団生活を送る動物です。
その生態には、共同での子育てや見張り役、複雑なトンネルシステムなど、砂漠のような厳しい環境でも生き抜くための進化の成果を垣間見ることができます。
そのかわいらしい仕草から、一見のんびりと過ごしているようにも見えますが、実は社会的な役割を負って生活していると考えると、また違った側面が見えてきます。
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