前回のブログではフクロモモンガはモモンガではないのにモモンガと名付けるのは問題があるということを書きました。
そう言っておいて何ですが、フクロモモンガはモモンガにとてもよく似ています(笑)
くりくりとした大きな目、器用な指、滑空能力とそっくりです。
これは偶然なのかというとそうではなくて、収斂(しゅうれん)進化という言葉で説明されます。
収斂進化とは全く別々の生物が同じような環境で同じような姿に進化するという現象です。
例としてはサメとシャチ、カニとタラバガニ(ヤドカリの仲間)、サイと恐竜のトリケラトプスなどがあります。
全く別々の生物が似るということは、環境が進化に与える影響はとても大きいということです。
その環境で生き残るのに有利な、ある程度決まった形に変化していきます。
進化には偶然と必然の要素がありますが、収斂進化は必然の部分をうまく説明してくれる言葉だと思います。