札幌市中央区の肩こり専門整体院

血圧が高い動物と低い動物:動物の身体から知る血圧と構造の関係

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人間にとって「血圧」は、とても身近で重要な健康指標のひとつです。

健康診断では必ず測定され、高すぎても低すぎても体調不良の原因になります。

ところが、動物の世界に目を向けてみると、人間とは比べものにならないほど血圧が高い動物や、逆にとても低い血圧で生活している動物もいます。

それでも、そうした動物は病気になることもなく、長い進化の中でその血圧に適した身体構造を獲得してきました。

今回のブログでは、血圧の高い動物と低い動物を具体的に紹介し、人間の身体へのヒントについても考えていきます。

血圧とは、心臓が血液を送り出すときに血管の内側にかかる圧力のことです。

・心臓が収縮して血液を押し出すとき → 収縮期血圧

・心臓が拡張して血液を溜めるとき → 拡張期血圧

血圧は、この2つの数値で表されます。

血圧の役割はとてもシンプルで、

・酸素や栄養を全身に届ける

・老廃物を回収する

・脳や内臓の機能を維持する

といった生命維持に欠かせない働きを担っています。

血圧は「高ければ良い」「低ければ良い」というものではなく、その生き物の身体の構造や生活様式に合っているかどうかが重要です。

血圧の高い動物として、よく取り上げられるのがキリンです。

キリンの収縮期血圧は、約250~300mmHgにも達します。

人間の約2倍以上という非常に高い数値です。

なぜ、ここまで血圧が高いのでしょうか。

理由は明確で、心臓から脳までの距離がとても長いからです。

キリンの首は2メートル以上あり、脳は心臓よりもかなり高い位置にあります。

高い血圧がなければ、血液を重力に逆らって脳まで送り届けることができません。

その一方で、キリンの身体には以下のような工夫があります。

・非常に強力な心臓

・高圧に耐える厚い血管壁

・急に頭を下げても脳に血液が流れすぎない弁構造

このように、高血圧に耐えられる設計そのものがキリンの身体に組み込まれています。

ゾウもまた、人間より血圧が高い動物です。

ゾウの収縮期血圧は約180~200mmHg前後です。

ゾウの場合は、首が長いわけではありませんが、心臓が非常に大きく、体重が数トンもあり、その巨体の全身に血液を行きわたらせる必要があります。

こうした理由から、強い心臓と高めの血圧が必要になります。

特に四肢の末端まで血液を送るためには、ある程度の圧力が不可欠です。

それでもゾウは、動脈硬化や高血圧症で悩むことはほとんどありません。

これもまた、その血圧に見合った血管の柔軟性と構造を持っているからです。

鳥類は、全体的に人間より血圧が高い傾向があります。

ハトのような中型の鳥の収縮期血圧は150~180mmHg、ハクチョウのような大型で飛翔力の高い鳥の収縮期血圧は200mmHg以上にもなります。

鳥が高血圧なのは、飛行という極めてエネルギー消費の大きい運動を行うためです。

飛行中は、

・大胸筋を高速で動かす

・酸素を大量に消費する

・心拍数が非常に高くなる

といった状態になります。

そのため、高い血圧で血液を全身に一気に循環させる必要があります。

また、鳥の血管は弾力性が高く、高圧に耐えられる構造をしているため、病的な高血圧になることはありません。

ウサギは人間よりもやや低い血圧で生活している動物です。

収縮期血圧はおおよそ90~110mmHg前後であり、、身体のの大きさを考えると非常に効率的な循環を行っています。

ウサギは長時間走り続ける持久型の動物ではなく、危険を察知した瞬間に一気に跳ねて逃げる瞬発型の動物です。

そのため、常に高い血圧で血液を循環させておく必要はありません。

また、身体が小さく、心臓から脳や四肢までの距離が短いため、低めの血圧でも十分に酸素と栄養を届けることができます。

こうした点から、必要以上に負担をかけない循環設計を持つ動物だといえます。

カエルは、自力で体温を保つことが難しく、周囲の環境の影響を受けやすい変温動物です。

収縮期血圧は30~40mmHg程度であり、人間とは大きく異なる循環システムを持っています。

カエルは体温を自ら一定に保つ必要がなく、代謝も低いため、心臓や血管に大きな負荷をかける必要がありません。

さらに、肺呼吸だけでなく皮膚呼吸も行うため、血液循環に頼りすぎない酸素供給が可能です。

また、活動量も環境温度に左右され、寒い時期にはほとんど動かなくなります。

こうした生活様式が、低血圧でも問題なく生きていける理由となっています。

ナマケモノは、血圧が低い動物の中でも代表的な動物です。

代謝が非常に低く、心拍数も少ないため、血圧は人間の半分以下程度です。

ナマケモノは一日の大半を木の上でじっと過ごし、動くとしても非常にゆっくりです。

哺乳類では珍しい変温動物であり、筋肉を激しく使うことがほとんどないため、血液を高速で循環させる必要がありません。

また、消化にも時間がかかり、食事からエネルギーをゆっくり取り出す生活スタイルをしています。

この超省エネ型の身体設計が、低血圧でも安定して生きられる理由です。

こうして動物の血圧を比較してみると、地上からの高さが血圧に大きな影響を与えていることが分かります。

木の上で生活するナマケモノは例外的ですが、ウサギやカエルは地面を這うような姿勢を取っています。

これに対して、人間は完全な二足歩行で脳が高い位置にあるため、高血圧になりやすい傾向があります。

さらに血圧の高いキリンやゾウは身体が巨大ですし、鳥は空を飛ぶために高血圧である必要があるのです。


血圧は、生命を支える重要な仕組みです。

キリン・ゾウ・鳥類は、高血圧に適応した身体構造を備えています。

また、ウサギ・カエル・ナマケモノは、低血圧でも成立する生活様式を持っています。

人間もまた、身体構造に合った循環が保たれていることが重要です。

血圧は人間にとっても身近な数字ですが、動物の身体を知ることで、私たち自身の身体の仕組みや健康への理解も、より深まっていくかもしれません。


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