人間には首の骨である頸椎が7個あります。
ほとんどの哺乳類も頸椎は7個です。
カエルなどの両生類は1個で、爬虫類は8個程度です。
このことから首の骨は爬虫類の段階でかなり増えたことが分かります。
首の骨が増えるということは、首の可動域が増えるということです。
水辺で生活する両生類と違って、爬虫類は乾燥した場所にも適応するために周りの状況を十分観察する必要があったのかもしれません。
鳥の頸椎はとても数が多くて、13~25個です。
フクロウやツルが器用に首を動かせるのも、頸椎の数が多いからなんですね。
首には頭を支える役割もあります。
人間の場合、首が長い分パソコンやスマートフォンの操作で首を痛めたり、ストレートネックになりやすいともいえます。
人間はもう少し首の骨が少ない方が疲れにくくなるのかもしれませんが、首が短いとバランスが取れなくなって二足歩行自体が難しくなるかもしれません。
やはり同じ姿勢ばかりにならないように気をつけたり、運動することで首への負担を和らげることが大切です。