かぜを引いて熱が出ると身体のあちこちの関節が痛むことがあります。
この関節痛は身体の修復反応である炎症と深く関わっています。
炎症には炎症の5徴候という5つの徴候があり、発赤、発熱、腫脹、疼痛、機能障害で構成されます。
かぜを引くと熱が出ますが、これは炎症の発熱です。
人間の通常の体温ではウイルスが増えやすいため、発熱によって体温を上昇させてウイルスにとって不利な環境を構築しています。
同様にかぜを引いて関節に痛みがある場合は、炎症の疼痛が起きている状態です。
疼痛の役割は痛みによって身体が無理に動かないようにすることです。
つまり身体が安静を求めているんですね。
このように炎症は身体にとってプラスの反応であり、発熱や関節痛は身体の免疫が活発に機能している証拠ともいえます。
程度にもよりますが、かぜを引いてつらい発熱や関節痛があるからといって、すぐに解熱剤に頼るのはぼくは反対です。
逆に発熱や関節の痛みが自然に落ち着くことで、かぜが治りかけているということを知る良い目安にもなります。
ぎっくり腰などでも悪者にされがちな炎症ですが、身体に必要な修復反応だということを強調しておきたいと思います。