ストレートネックは肩こりや頭痛、自律神経の乱れといった症状の原因として、メディアでもよく取り上げられます。
長時間のスマートフォンの使用が原因になることも多いため、スマホ首とも呼ばれます。
人間の首の骨(頸椎)は、本来は前側にカーブしていて、5~6㎏程度もある頭の重さを分散させています。
ストレートネックはこのカーブがなくなり首の骨がまっすぐになることで、頭と身体の距離が離れて過度の重量や衝撃が首や肩にかかる状態です。
重症のストレートネックでは首の骨が直線からさらに後ろ側へカーブしている場合もあります。
このストレートネックですが、メディアの特集などを見ていると猫背とほとんど同じ意味で扱っているケースが見受けられます。
ですが、ぼくは猫背とストレートネックは区別して考えるべきだと思います。
猫背は背中がまるくなり肩が前に出た状態です。
もちろん過度の猫背は問題ですが、人間の胸の骨(胸椎)は後ろにカーブしているため、人間は猫背になりやすく、軽度の猫背はむしろ脱力できている無理のない姿勢です。
ストレートネックの方には確かに猫背傾向があることが多いのですが、猫背と比較するとストレートネックはデメリットしかなく、同じものとして扱うのは違和感があります。
ストレートネックの方が苦手な動作が「あごを引く」です。
首の骨が直線になっているストレートネックではあごを引くスペースがないため、ストレートネックの方はあごが軽く上に突き出た状態になっていることが多いです。
ストレートネックが気になるという方は、スマートフォンやパソコンを操作するときに、覗き込まずにあごを引くということを意識してみてください。
ストレートネックは猫背以上に危険であり、様々な不調を引き起こします。
原因となる動作を積み重ねないように普段から意識することが大切です。