
骨盤には仙腸関節と恥骨結合という接合部分があり、わずかに動きます。

仙腸関節の主な役割は衝撃を逃がすことなので、動くといっても数ミリ程度です。
では股関節の動きにとって仙腸関節は意味がないのかというと、むしろ意味はあると思います。
1本の長い棒があるとします。
この棒をほんの少し傾けるだけで反対側は大きく傾きます。
同じように仙腸関節のわずかな動きが足先では大きな差になって表れます。
整体院や整骨院でよく行われる身体を前や後ろに倒す検査などは結果が変わってきますし、仙腸関節の動きがまったくないといすに深く座るのが苦手ということもあり得ます。
仙腸関節は上半身を支える土台でもあるので緩すぎるのも問題ですが、適度な可動性は必要です。