最近のブログでは外反母趾について取り上げています。
外反母趾の原因になりやすいのが土踏まずの低下による偏平足です。
人間の足には内側縦アーチ、外側縦アーチ、横アーチの3つのアーチ構造があり、内側縦アーチは最大のアーチであり、一般的には土踏まずと呼ばれます。
アーチ構造は建築用語で、この構造は直線で支えるよりも大きな重量を支えられるので橋の構造としてよく使われます。
サルやゴリラのような類人猿の足の裏はアーチがなく、物をつかむのに適した、手のような形をしています。
これは完全な二足歩行に対応していないためであり、完全な二足歩行になった人間の足は足から上の重量を効率的に支えるためにアーチ構造を採用しています。
ただしアーチ構造は上からの力には強いのですが横からの力には弱く、足首の角度が崩れるとアーチがつぶれて偏平足になり、外反母趾の原因にもなり得ます。
二足歩行で重さを受け止めるため足の負担は大きいですが、歩いたり走ったりすれば、さらに大きな負荷がかかります。
足のアーチはこの衝撃をやわらげるショックアブソーバーの役割もしています。
ちなみに人間と同じ完全な二足歩行である鳥の足も真ん中の部分はあまり地面についておらず、アーチ構造に近い役割があるように見えます。
人間も鳥も体重を支えるために工夫しているんですね。