前回に続いて、低気圧によって体調不調が起きる理由について考えてみたいと思います。
前回の記事では、不調の原因として気圧の差によって身体が膨らむことと自律神経について取り上げました。
低気圧が体調不良を引き起こす理由はもう1つ考えられます。
酸素カプセルを体験されたことはあるでしょうか?
一般的な酸素カプセルの原理は、加圧装置によってカプセルの中を高気圧状態にすることで酸素の吸収量を増やすというものです。
つまり、新鮮な酸素を補充するわけではありません(新鮮な酸素を送り込む機能を持った酸素カプセルもあるようですが一般的ではないと思います)。
密閉空間の気圧を上げるものなので、実は酸素濃度はカプセルの外側と変わりません。
ですが、圧力が高いので身体の中に酸素を取り込みやすくなります。
そのため全身に酸素が行き渡り、体調が良くなる可能性があります。
ぼくが以前勤めていた職場には、当時は酸素カプセルがあったのですが、すっきりする感じはありました。
では、低気圧の場合はどうなるでしょうか。
通常よりも気圧が低くなるということは、酸素を含む空気の圧力が低下して身体に入りにくくなるということです。
そのため、普段と比べて酸素の吸収量が減って、頭痛やめまい、肩こりのような不調の原因になる可能性があります。
このように低気圧による不調には、息を吸うことが難しくなる、圧力差で身体が膨らむ、自律神経が充分に対応できないといった複数の原因が考えられます。
低気圧で体調が悪くなりがちな方も、原因は1つというよりはこうした要素が組み合わさって発生しているのかもしれません。
現代は天候も極端に変化する傾向があり、周りには様々なストレスが存在するので、気圧の影響を受けやすい時代といえます。
今後もリランテ整体院のブログでは、気圧と健康の関係や対策について取り上げていきたいと思いますので、ぜひ健康管理にお役立てください。