ぼくは肩こりでお悩みの方に「腕は肩甲骨から始まっているというイメージを持ってください」と説明することがあります。
これは肩関節(上腕と肩甲骨の関節)だけを使っているために肩甲骨の動きが固まっていることが、肩こりの原因になるからです。
「鎖骨から始まっている」と話す先生もいますが、意味合い的にはほぼ同じです。
では脚はどこから始まっているのでしょうか。
これは股関節と答える方が多いと思います。
ぼくの場合、腕は肩甲骨からと考えているので、下半身で肩甲骨に相当するポイントである骨盤ということになります。
「骨盤は肩甲骨と違って動かないのでは」という意見もあると思いますが、骨盤は仙腸関節と恥骨結合という接合部分でわずかに動きます。
動く範囲は数ミリですが脚の可動範囲への影響は小さくないです。
身体の使い方は漠然としたイメージが重要で、脚を骨盤から始まっているとイメージするだけでもスポーツやダンスでのパフォーマンスも変わってきます。
普段の生活でも脚をさらに効率的に動かせるはずです。