人間の頭の重さは5~6㎏程度です。
これはボーリングのボール1個に相当する重さです。
かなり重いですよね。
人間の背骨はまっすぐではなく、前後にS字状のカーブを描いています。
首の骨(頸椎)は前側、胸の骨(胸椎)は後ろ側、腰の骨(腰椎)は前側とたがい違いにカーブを描いており、このカーブによって頭を含めた上半身の重さを分散しています。
ただ、接骨院などで骨格模型を見たことのある方は分かるかもしれませんが、首の骨は非常に小さく、繊細な構造をしています、
いくらカーブしているとはいえ、この小さな骨で頭を支えるのはもともと無理があるように思えますし、腰の骨のように首の骨が太ければ、ストレートネックや肩こりで悩む人も減るでしょう。
つまり人間の頭を支えるためには首の骨だけでは不十分と考えられます。
ストレートネックは首の骨のカーブがなくなり前方にまっすぐに伸びた状態です。
この状態は頭の重さを支えきれずに首や肩の痛み、頭痛などの原因になります。
これは首のスペース(特に骨のない前方)がつぶれた状態といえます。
このつぶれた空間をふくらませて立てることによってストレートネックや首肩の痛みは改善します。
首を指圧する施術は「圧」という言葉が使われていることからも分かるようにこのスペースを圧迫してつぶしていることになります。
頭の重さの負担を軽くするためには圧迫するのではなく、持ち上げて広げるという感覚が大切です。