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ザ・フラッシュ 感想

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先日、映画ザ・フラッシュを観てきました。

以下、ネタバレありの感想になります。

この映画の主人公はタイトルにもなっているフラッシュことバリー・アレンでDCコミックスのスーパーヒーローの1人です。

コミックスのフラッシュの能力は、当初は高速で動くことだけだったのですが、後にスピードフォースという運動エネルギーにアクセスして力を引き出していたという設定が付け加えられます。

このスピードフォースの設定によって、フラッシュは単純に高速で動くヒーローではなく、物体を通り抜けたり、さらにはタイムトラベルという超強力な能力まで手に入れます。

原作や今回の映画では、バリーの母親はバリーが幼い頃に殺害されており、無実の父親が犯人として刑務所に収監されています。

本作ではバリーは自分にタイムトラベルの能力があることに気が付き、母親を助けるためにバットマンの忠告を無視して、過去へ旅立ちます。

バリーは母親を救うことに成功するのですが、この行為によってタイムラインが変わってしまいます。

実はこの映画は、ワーナーがバットマン役のベン・アフレックとスーパーマン役のヘンリー・カヴィルを降板させるための理由づけとして作られた側面もあり、バリーが世界を変えたことで、バットマンはかつてバットマンを演じたマイケル・キートンに代わり、スーパーマンの役割はサッシャ・カジェが演じるいとこのスーパーガールに与えられています。

改変された世界にスーパーマンが倒すはずのゾッド将軍が現れ、スーパーマンがいない世界で、バリーは過去の自分、マイケル・キートン版のバットマン、スーパーガールと急造チームを作って立ち向かうことになります。

バリーが出会う過去のバリーは母親の死を経験しておらず、非常にお気楽な性格の青年で、バリーを演じるエズラ・ミラーは現代のバリーと過去のバリーを巧みに演じ分けています。

2人のバリーの交流は本作の大きな見どころです。

また、本作のセールスポイントの1つであるマイケル・キートン版バットマンですが、70代の彼が演じるには動きが良すぎるのが気になりましたが、その後のすべてのバットマンに影響を与えた重要なキャラクターの活躍をまた見れるのはやはりうれしいものです。

ゾッド将軍との戦いの中でバットマンとスーパーガールが戦死し、2人のフラッシュは数分前に戻って何度もやり直しを試みるのですが、何回やり直しても彼らを救うことができません。

例えタイムトラベルができたとしても変えられないもの(いわゆる運命)があるということを示唆しています。

フラッシュがタイムトラベルを行うクロノボウルという古代ローマのコロシアムのような空間があるのですが、このシーンのCGが不気味でクオリティが低いという批判が出ています。

ですが、ぼくが見た印象としてはベン・アフレック版バットマンがいっていたタイムトラベルのタブー感をヴィジュアルとして表現しているように見えて、むしろ良かったと思います。

今作は、DCの集大成というお祭り映画の側面もあります。

それが逆にDCに興味のない方にとっては、敷居が高く感じるかもしれません。

少なくとも1989年版の「バットマン」とスーパーマンの活躍を描いた「マン・オブ・スティール」の2作を事前に観ておくとさらに楽しめると思います。

結局、バリーは母親を救うことで世界が壊れることを悟り、母親を救うことを諦めます。

バリーが母親に別れを告げるシーンはDC映画史上に残る名シーンです。

だれでも「あの時、こうすればよかった」と後悔することがあると思います。

ですが、時間には強い流れがあって、結果はあまり変わらないのかもしれません。

そんなことを考えさせられる映画です。

本作はDCの知識があった方が没入できる部分はありますが、バリーの親しみやすいキャラクターと意外性のある展開を最後まで楽しめる作品です。


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