北海道の代表的な動物というとクマ、キツネ、シカ、フクロウあたりが思い浮かびます。
キツネとよく対比される動物がタヌキです。
タヌキにはあまり北海道のイメージがないですが北海道にもエゾタヌキが生息しています。
札幌でタヌキというと狸小路(たぬきこうじ)商店街が浮かぶ方も多いと思います。
狸小路商店街は明治時代の初期に生まれた歴史のある商店街で、札幌市の中心部に東から西へ約900mに渡って伸びています。
雨や雪を防ぐアーケードに覆われていることが大きな特徴です。
以前から、なぜ狸小路と呼ぶのか何となく気になっていたのですが、9月16日放送のどさんこワイド179(北海道ローカルの夕方の情報番組)の狸小路商店街特集で、狸小路の名前の由来について触れていました。
正確な由来ははっきりとしていないのですが、番組の中で挙げられていた説は2つです。
① 実際にタヌキがいた
② 飲み屋のママがタヌキに見えた
➀はすぐ近くのすすきのにすすきが生えていてそこにタヌキが生息していたという説です。
歓楽街のすすきのは実際にすすきが生えていたというのは聞いたことがありますが、確かにすすきはタヌキが身を隠すにはちょうど良さそうです。
➁はおしろいを塗った飲み屋のママが客を呼んで手招きする姿がタヌキに見えたという説です。
何だか身もふたもない説ですが、男性客に大金を落とさせる様子を人を化かすタヌキに例えた部分もあるようです。
個人的な印象としてはどちらかの説だけが正しいというよりも、タヌキが生息していたので住人の印象に残り、飲み屋の女性もタヌキに例えられやすかったというような両方の説の要素があったような気がします。
いずれにしても、明治時代の呼び方が今でもそのまま使われているというのもすごいことですし、タヌキの愛嬌のあるイメージもあって、親しみやすいとてもよい名前だと思います。
狸小路は2023年春頃に水族館ができるそうで、こちらもどんな施設になるのか楽しみです。